【ECの掟】越境ECの基本を理解しておかないと絶対損する!海外に物を売るのに大切なこと【ネットショップ】
Q:越境ECって何?
単店舗ECやモールというお話をしましたが商品によっては日本の市場だけでものを売るという考え方があり
これ同時に海外でも売れるんじゃないか?という商品があります。
例えば日本でしか取れない野菜や日本の粉ミルクがすばらしいと中国人がこぞって買うなど
日本人からすると韓国の化粧品がすごいというイメージはあると思うが
日本の薬や化粧品は海外から見ると素晴らしいというところで
海外で売ろうという人も増えてきていて
単店舗展開、モール、海外で物を売る仕組みを作りたい企業が増えてきている。
その海外で売るという考え方を越境ECという。
サイトで言うと海外からサイトの来た人には英語表記、中国であれば中国語表記し彼らの国の通貨で物を売ること。
越境ECにも物流をどうするか?問題がある
一番送料がかからない方法は物を大量に物流センターに送りそこから配送をする場合と
後は送料が高くても買ってもらえる自信がある場合は海外に物を置かずに、日本から売れた時に物を送るやり方があります。
それが越境ECです。
越境ECですがこれも日本ではすごく伸びています。
まだまだ市場規模は低くて2020年から2021年で伸び率が9%ぐらい。
3400億円→3700億円
私から言わせるとまだまだ伸びるのではないかと思う。
越境ECの問題①:言語の壁
英語化、中国語化するのが難しいということともう一つは物流の問題がある。
中小企業が中国で売れるんじゃないかと言って物を大量に倉庫に置いて在庫リスクを持って売っていこうというようなリスクをとるところが少ない。
越境ECの問題②:送料の壁
送料が高いと買われないんじゃないか。というところもあって二の足を踏んでいる企業が多い。
アメリカは結構盛んになっていて、恐らくアメリカはプラットフォームがAmazonがあるというところと
英語圏には英語を母国語にするようなところに越境でものを売るのは言語の部分は少なくとも省かれるので
アメリカの越境ECの市場規模は今2兆円ぐらいの規模があります。
2020年〜2021年も20%ぐらい伸びてきているのでアメリカ英語圏に越境ECをする企業が伸びるんじゃないかなと思います。
中国もEC化率は20%以上あるというお話をしたんですが越境ECに関しては日本と同じぐらいで伸び率が10%ぐらい。
日本で3700億円と言いましたけれども2021年は伸び率は少ないけれどもそれでも中国は規模としては4兆円ぐらいある。
中国はEC化率に対して越境ECの部分は伸びきれていないのでこれからもっと伸びていく可能性もあると思います。
Q:関税の問題もある?
当然、税金の問題があったりそういう面倒臭いところは中小企業って二の足を踏むのはかなりあります。
Q:結局自社サイトで出すよりモールで出品の方が良い?
これも考え方。
一つはモールに出品するとその時点で店子料だったり売れたものに対するロイヤリティーというのが発生するのがデメリット。
メリットとしては楽天Amazon、ZOZOTOWNの会員がかなりいるのでそれなりに他の店子と比べて差別化できるようなブランドだったり商品だったり価格を打ち出すことができれば短期間で売り上げを上げていくというところは近道になる可能性は十分ある。
しかしデメリットとしてはブランド力だったり価格競争力だったりというところで勝負しようと思ったら例えば同じブランドの醤油を自分たちが高く売ろうとしたら売れますか?というお話になるので、同じ商品だと価格勝負になりやすい。
後はブランドが同じだったら安いところに持って行かれてしまう。
そういうデメリットも一方であるところがモールです。
一番モールをした方が良いのは
①検索しても自分たちの商品しか出ない。
②一定数認知度がある。
③他に誰も売っていない。 近いものが売っていても自分たちの方が価値がある。
一方で単店舗のメリット
他社の製品が載ることはない=サイトに来た人は購入率が高くなる。
ZOZOTOWNだったり楽天だったりAmazonのようにフォーマットに則ってデザイン展開をしなくて良いので
自分たちが伝えたいことをモールよりも伝えられる。
例えば動画を載せたりInstagramと連携したりソーシャルコマースをすることも比較的やりやすい。
一回会員登録してもらった人は自分たちの顧客になる。
一方で楽天やAmazonの会員は楽天やAmazonの会員であって自分たちの会員として好きなことができない。
いわゆるDMを送ったりメール配信を自由にしたりすることが基本的に禁止
そういうデメリットがあるのに対して自社サイトでは自由にできる。
モールor自社サイトの決め方
自分たちの商品属性だったり売れ方、かかる費用を見ながらモールと自社サイトどちらが良いか決めていく必要がある。
Q:出店する場合費用の目安ってありますか?
楽天とAmazonを例にとっていうと楽天の場合は店子に参加するという形になるので店子料+売上のロイヤリティやスマートフォン対応などのオプションがあり固定で大体5万円かかる。プラス売れた分のロイヤリティなので固定で50万〜100万ぐらいかかる。
ロイヤリティがジャンルなどによって変わる。
AmazonもAmazonが仕入れない分は出店料は無料。
しかし成功報酬(ロイヤリティ)が楽天よりも高い。
Yahoo!ショッピングも出店は無料
ただデメリットとしては審査にかなり時間がかかる。
出店料が無料なので結構なショップ数が詰めかけている状況。
ロイヤリティはイメージとしては楽天と似ている。
固定費という意味ではYahoo!ショッピングが一番安いが市場規模では楽天やAmazonの方が上位にきている。
まとめ
ECサイトっていうのはまだまだ日本の市場だけにおいても成長性がある。
越境ECといった海外にうちだしていくといったところでもまだまだ可能性がある。
実店舗を作るのと同じぐらいECサイトを作って成長させていくっていうのも視野に入れて
今後、店舗展開を考えていく必要があるんじゃないかなと思う。
ECサイトを少しでも始めようと思った方、ECサイトも色々な種類があります。
モールにするのか、自社サイト0円で販売するSTORESだったり、フルスクラッチだったり
色々な売り方を商品やターゲットによって考えていく必要があるのではないか。
種類を絞った上でも自社サイト、モールそれぞれメリットデメリットがあるし
それはリアルで店舗展開する時もメリットデメリットがあるのと同様で
そのメリットデメリットをしっかり把握しながらECサイトを構築していく検討をしてみてはいかがでしょうか。